2006-10

説明書きは読め。

 我が家において、風呂洗いは私の仕事である。
 そこそこちゃんとやっているつもりなのに、汚れが落ちないのを感じることがある。また最近、乾いた後の床にカサカサした何かが残っていることに気づいた。そこで、3日ほど前に風呂の床を洗った時、初めてバスマジックリンの説明書きを読んでみた。長いのでだいたい要約すると、


 浴槽内は汚れにスプレーし、20〜30秒おいて流す。床や壁、洗面器などは、汚れにスプレーして軽くこする。汚れがひどい時は2〜3分ほどおくと効果的。


 え?? 親元を離れ、自分で風呂洗いをするようになって6年になるが、ずっと、バスマジックリンの泡を吹き付けてはすぐにこすっていた。それではいけないのである。基本は放置すること。それこそが大事らしいのだ。たしかに、テレビCMで関根勤が「こすらない!」ってやっていた。
 そこで、やってみた。たしかに浴槽も床も、吹きつけた泡を万遍なく伸ばしておいて流せば、汚れが落ちるのである。目からウロコ。これまでやってきたことは何だったのか…というぐらいに。でも乾いた後のカサカサはまだやっぱり残っていた。

 そして今日、また風呂洗いの日。同じように泡を放置する。放置している間にまた説明書きを読んでみる。この前、放置の部分まで読んでびっくりしてしまったので、その下を読んでいなかったのだが、今日改めてその部分を読むと、


 こすっても落としきれないしつこい汚れ(白く残る水アカ等)の部分には、当社の「ホーミング」(液体タイプ)をお使いください。


 最近気付いた「床のカサカサ」はまさに水アカ。困っていたことは、すべて説明書きに書かれていた。説明書きは読むべきだ。ビバPL法(=製造物責任法)。いや、PL法がどうとか以前の問題だが。ホーミング買ってこよう…。

床屋に行った。

 今日は午前中に床屋に行った。駅前にある「高回転薄利多売型」の床屋で、2000円でやってくれる。
 だいたいいつも、おばさん、ちょっと経ったおねえさん、おじさんの3人がいて、今日はおじさんに当たった。剃りの技術はこのおじさんが一番で、顔がつるつるになる。その点はよいのだが一つ問題があって、このおじさんとの会話は、なんだかネガティブな方向に行ってしまうのである。
 以前は、理髪師歴何年とかいう話をしているうちに、床屋業界や仲間内の愚痴みたいなものをさんざん聞かされた。
 今日はどんなネガティブな話を展開してくれるのかと楽しみで、どういう話で切り出そうか思案していたところ、おじさんの方から話しかけてきた。


 「最近は、社員旅行とか…、あんまりないんでしょ?」


 話題があまりに唐突である。おじさんと私は顔見知りというわけではなく、私のプロフィールなど知るわけもない。一瞬躊躇したが、「そうですねえ、うちの会社でも私が入る前にはあったらしいですけどね」とかわすと、


 「今はさ、リストラとかで一人一人の仕事が増えて、みんな一緒に休むわけにもいかないんじゃないかねえ」


 順調にネガティブな方へ進んでいる。私も「その調子でどんどんいけ」という気持ちを込めて、「仕事が増えても、残業代が増えて喜んでるうちはいいですけど、体こわしちゃあしょうがないですよね」と言うと、ちょっとだけ過労死の話に足を突っ込みかけたが、洗髪のタイミングに入ったために、そこでいったん終了してしまった。会話開始までにちょっと間合いを見すぎたか、時間が足りなかったようだ。

 洗髪後に会話再開。一日に何人ぐらい刈るのか聞いてみる。ふつうの土日で15人ぐらい。めちゃくちゃ混んでいる日は25〜30人ぐらいやることもあるとのこと。その話題は大変お気に召したらしく、剃ってる最中もネガティブに流れることなく、よく話してくれたのだが、顔を剃られている間はこちらは話すことができないので、一方的におじさんの話を聞かされた。
 次回はまた2ヶ月後。次もぜひおじさんに当りたいものである。指名もできるらしいが、まあそこまでする気はない。

 床屋の後は、バスに乗ってぷらっと舞岡公園へ行ってきた。駅からバス10分ほどでこんな景色に出会えます。
maioka.jpg


当たった。

 会社から家に帰ると、先に帰っていた妻が「何か届いてるよ」と言う。最近は通販もオークションもやっていないので、「何だ?」と思って見れば、「富士オイスターソース ありがとう30周年キャンペーン係」からの小包である。

 なんと「B賞 中華調味料セット」が当たっていた。でも、そんな懸賞に応募したことなんてすっかり忘れていた。富士オイスターソースはいつも使っているし、まあ、当たったからにはどうやら応募したらしい。内容は下の写真のようなもので、ふつうに買ったなら3000円相当といったところだろうか。
tousen.jpg

 ちょうど、明日あたりオイスターソースを使って炒めものをしようかと思っていたところだったし、甜麺醤も切らしていた。ちょうどいい時に届いてくれた。この要領で、醤油が切れそうなときに醤油が届いたりしないだろうか。するわけない。とにかくありがたく使わせていただこう。よかったよかった。

 ホームページに、まだキャンペーンの告知が残っていて、見ると当選者数は500名らしい。けっこうすごいのかも。こういう喜びをきっかけにして、人は懸賞の雑誌とか買っちゃうんだろうか。けっこう懸賞で稼いでる人もいるらしいしね。

東川口のカブ犬兄弟

 今日はいい天気。用事があって、車で東川口という所に行ってきた。
 用事というのは急ぐものでもなく、いろいろと買う物があったので、東川口に着くとまずケーヨーデイツーに寄った。

 駐車場に車を置き、店に向かって歩いていくと、視界に入ったものがこれ。
 kabuinu.jpg

 脱力した。スタンドを立てて停めたカブに柴犬が、紐で繋がれることもなく、それも2匹乗っている。
 顔が同じなので、おそらく兄弟。飼い主が買い物している間、カブの上で昼寝である。が、前(なんとなく兄)は犬としては無理な姿勢。後(なんとなく弟)は犬にとって狭いスペース。でも、おとなしくぼんやり寝ているので、いつもカブで連れてこられてはこういう風に飼い主を待っているのだろう。私みたいな人間がじっと見たり写真を撮ったりすると、眉間に皺を寄せて「うるさいな」という顔をする。

 買い物を終えて店から出てきたら、カブ犬兄弟はいなくなっていた。いなくなったのを見て私は、もしかしたら、彼らは飼い主を待っていたのではなく、ツーリングの途中で休んでいたのではないかと考えた。そして、「弟よ、そろそろ行くか」「おう、まかせたぜ。兄貴」と、走り去っていったのではないかと。それほどにカブにまたがる姿が凛々しく堂々としていたのである。

 東川口、行ってよかった。

限定10食!サラダラーメン

 会社の近所にHという中華屋がある。夫婦2人で切り盛りしていて、昼時以外に客足はなく、その昼時でも近隣のラーメン屋Mが休みの日にはなんとか席が埋まる程度。それでも夜遅くまで営業している、「愛の貧乏脱出大作戦」的な雰囲気漂う店である。
 その店に最近「サラダラーメン」なる新メニューが登場した。表の電光看板によると限定10食らしい。値段は900円。それは登場以来、いつも一緒に昼食に出るメンバーの間で話題になっていた。サラダラーメン?なぜに限定10食?そして900円という値段設定は高すぎないか?…と。メンバーの誰もが、約1年前の開店当初に行ったきり足を踏み入れていなかったので、どんなものなのか知る由もなかったのだ。 
 そこである日、私が勇気を出して「じゃあ、今度の土曜日に試してみる」と宣言した。

 昼12時半すぎ入店。客ゼロ…。期待通りだ。
 サラダラーメンはスペシャル限定メニューなので、メニューには載っていない。カウンター席の前や壁に、赤と黒のサインペンで書いた、お世辞にも上手とは言えないPOPが貼ってある。
 曰く、「酢っぱ!辛い!サラダラーメン サラダたっぷり 10食限定」(はギザギザの丸で囲んである)。いかにもそのPOPに惹かれた雰囲気で、「サラダラーメンってどんなのですか?」と、おばちゃんに聞いてみる。ドラえもんのような声のおばちゃんは、「生野菜なんですけどお…。温かい麺で。酸っぱくて辛い…。」書いてあるとおりの説明で、追加情報はなし。これも期待通り。「じゃあ、それ」と注文する。何が「じゃあ」だかわからないが。

 しばし待ってサラダラーメンが登場した。たしかに醤油ラーメンの上に中華ドレッシングで和えたサラダ(チャーシュー入り)が載っている。だから酸っぱくて辛い。それだけ。それがラーメンのスープと融和して、ぼやんとした味になっている。これで900円。醤油ラーメンが600円なので、その差300円がサラダ代である。
 なにぶん載っていたのがサラダなので、食った気がしない。しかし、一見ならぬ一食の価値のあるものであったと思う。食べないまま閉店でもしようものなら激しく後悔しただろう。だから食べてよかった。もう一度は食べないが。

 さて会計にあたり、私は少しの不安を感じていた。もし、「お味はどうでしたか?」とでも聞かれたらどうするか。「別に…」と答えるわけにもいかず、「さっぱりしていて美味しかったです」とでも言うことになるだろう。しかし、それは罪悪になりかねない。
 というのも、Hは日々の営業で収益が上がっているとは思えず、少なからず「持ち出し」になっていると思われる。私のような客が「おいしかったです」といい加減な評価をすることが店存続のきっかけとなり、さらに持ち出し額を増大させてしまう可能性があるからである。
 しかし、それは杞憂であった。レジへ向かうと「900円ですう」。1000円札を渡して釣りをもらうと、「ありがとうございましたあ」。終了。スペシャル限定メニューに興味を持った客に対する食後の感想リサーチはなかった。
 「これでこそ」と安心した。

かしわ台駅に行ってみた。(1)

kashiwadai.jpg
 今日は平日だけど仕事は休み。妻に頼まれていたように10時過ぎにベランダの洗濯物をしまい、家に一人いてもつまらないので、出かけることにした。
 どうも、相鉄線のかしわ台駅が面白いらしいので、行ってみようと思う。でも、ただ行くのもつまらないので、戸塚バスセンターで「神奈中一日フリー乗車券」を買い、バスで行ってみる。
 長後からバスに乗れば、かしわ台駅の近くを通ることがわかったので、まずは立場で乗り換えて長後駅へ。立場バスセンターで時刻表を見ると、長後駅行は20分待ちだったが、いずみ野駅経由瀬谷駅行が乗り場に停まっていて、もうすぐ出る様子。持参の「神奈川全域バスガイド」(人文社刊)を見ると、瀬谷→鶴間→海老名と行ってもOKらしいので、そっちのルートをとることにした。
 瀬谷に着いてみたら約30分待ち。これなら立場から素直に長後駅行に乗ればよかったかな…と思ったが、まあ仕方なし。本2冊とナンバーズを購入。ナンバーズは同じ数字で買っているが、時々しか買わないせいか、当たったためしがない。
 鶴間に着いてみたら、次に乗りたいと思っていた海老名行は、なんと、朝1本だけの運行…。素直に長後へ向かっていたらよかったのだ。無計画に来ると、こういう目に遭う。しかたなく大和駅行のバスに乗る。瀬谷から大和まで電車なら1駅なのに1時間かかってしまった。大和からは相鉄に乗って3駅。やはり電車は速い。
 そんなこんなで、やっと着いたかしわ台駅。この駅がどう面白いかと言えば、西口と東口があるのだが、東口の改札からホームまで350mもの距離がある。というのも、かつて、現在の東口のところには大塚本町駅という駅があったのだが、それを西へ500mほど移設して、かしわ台駅ができた。しかし、旧大塚本町駅周辺から、かしわ台駅へまっすぐに到達できる道がない。というわけで、旧大塚本町駅の駅舎をそのままかしわ台駅東口駅舎として使い、ホームまでは線路に沿って長ーい通路を設置したということらしい。
 (2)へつづく。

かしわ台駅に行ってみた。(2)

 かしわ台駅に降り立つと、海老名寄りに橋上駅舎(西口)に上がる階段とエレベーターがある。で、反対方向へ延々歩いていくと、ホームの先端に東口へ出るための狭い階段がある。

kashiwadai_west.jpg
西口はこんなふう。まったく正常。
kashiwadai_east.jpg
東口への階段。その先に通路が続いているのが見える。
kashiwadai_350.jpg
階段を上がりきると、こんな表示が。
kashiwadai_tsuuro.jpg
そして階段を下りてくると、はてしなく続く通路。脇を電車が通り抜けてゆく。
kashiwadai_oldplatform.jpg
東口駅舎が近づくと一段高くなっていて、それが旧大塚本町駅のホーム。反対側も鉄道用地が少し広くなっていて、反対側にもホームがあったことがわかる。
kashiwadai_eastekisya.jpg
東口駅舎。1997年に建て直されたものだそう。

 350メートルというと、不動産屋の計算方法でいくと5分弱。階段の上り下りもあるので、改札口からホームまでの所要時間は6〜7分といったところだろうか。上越線の土合駅ほどではないが、かなりのものだ。朝は4〜5分毎に電車が走っているので、ホームまで行く途中で1本前の電車が脇を通り過ぎて行くわけだ。
 なんとも不思議な駅である。通路を歩いている間に何人かの人とすれ違ったが、みなのんびりと歩いていた。まあ、これでいいのだろう。
 (3)につづく。

かしわ台駅に行ってみた。(3)

 さて、かしわ台駅訪問を終えると、ふと高速バスに乗りたくなった。東名綾瀬というバス停があったはずだ。だが、この辺は土地勘がなく全然わからない。
 地図によると、神奈中で綾瀬市役所まで行き、相鉄バスに乗り換えれば、東名綾瀬まで行くことができるらしいことがわかり、そのルートで来ることができた。
 さて、東名綾瀬バス停まで来て、どっち方面に乗ろうか迷った。上りなら、大和では距離が短すぎるから、江田で下りてあざみ野から地下鉄か?それもなんだかつまらない。下りなら、厚木、伊勢原、秦野…。遠くはなるが、どれも神奈中に乗り換えられるな。ということで秦野まで行き、二宮か平塚まで神奈中に乗ることにした。すでにもう午後4時なのだが、神奈中一日フリー乗車券を持っていると、時間を省みずに、どこまででも行きたくなってしまう。
 東名は工事のため一番左車線を規制して、2車線としているため、なんだかシャキッとしない走り。ちょっと消化不良気味で20分ほど乗って東名秦野に到着した。460円。東名秦野バス停は秦野中井インターの中にあるので、藪の中の階段を下り、インターのぐるりと回る部分の車道の下をくぐって下界へ出る。夜はちょっと歩きたくない。
 東名秦野からの神奈中バスはちょうどいいことに平塚駅行がやってきた。それも元スヌーピーバスのワンロマ車(観光バスのように前向き2列の座席でリクライニングつき)。ちょっとした貸切にも使えるよう、クーラーボックスとテレビが装備されている。そんなので山道をごりごりと走ってゆく。さすがに平塚は遠い。初めのうち楽しかったが、そのうち日が暮れ、どこを走っているのやらわからなくなって居眠り。「次は平塚駅」という放送で目が覚めた。ここはまた明るい時に乗りにこよう。
 平塚からは、茅ヶ崎→藤沢→戸塚とバスで帰る方法もあるが、もうバスはたくさんな気持ちなので、素直に電車で帰ってきた。なんだか、予定外に遠くへ行った1日だった。

toumei_hadano.jpg
東名秦野バス停から下界への道(ピンボケ)

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Author:きちい
好きなこと:
ぷらっとそのへんへ出かけること。もちろん遠くへ出かけることも好き。それから、おいしいものを作ることも好き。
住んでいるところ:
埼玉県の川口と浦和と岩槻と越谷の境目のあたり。

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