2008-05

音楽

 先日、車で会社に行った帰りにラジオを聞いていたら、TOKIOの曲が流れた。

 それが、20年ぐらい前に中村雅俊が歌った「恋人も濡れる街角」。どちらかと言えばムード歌謡に近い、昭和の香りの歌謡曲である。
 最近のTOKIOはすげえなあ、中島みゆきに長渕剛に、こんどはそう来たか!と。最後のはちょっとどうかしてるだろう、と驚いた。


 でも、TOKIO版「恋人も濡れる街角」を聞きながら思い出したことがある。

 今から10年近く前、後にも先にもその1回だけ、友人とバンドを組んでライブハウスの舞台に上がったことがある。余談だが、そのライブハウスのチケットはぴあでも扱っていたので、ぴあ誌面にバンド名が載ってて驚いた。

 本番ではオリジナル曲と、佐野元春と、あと忘れてしまったが誰かもう1人の曲をやったが、曲を決める時や、練習中飽きてきた時など、ABBAをやろうとか清水健太郎とか五木ひろしとか、めちゃくちゃなことをみんなで言っていた。「こんな感じ?」とかってギターの奴がちょろっと弾くと、みんなが合わせてみたりして、なんだかそんな時間がとても楽しかった。

 TOKIOのメンバーは私と同世代で、「恋人も濡れる街角」を子供のころにベストテンとかで聞いた人々である。練習中にふと誰かが「この曲なんだっけ?」とかって思い出し、「こんな感じ?」「そうそう、それそれ」なんて感じで始まって、やってみたら「なかなかいいじゃん」なんてことになり、ちょっと本気で作りこんでみた、といったところか。

 やってる方が楽しければ、みんなも楽しい。それが音楽だというもんだよな。そんなことを思った。でも、中高生のファンたちが「横浜じゃ今、乱れた恋が揺れる」「触るだけで感じちゃう」はないだろう。とそんなことも思った。


 ところで、中島みゆき作詞作曲の「宙船(ソラフネ)」。本家中島みゆきが歌ってる方をラジオで聞いた時、「あ!この歌はやっぱりこっちの方がいい」と思った。ふつう、先に聞いた方に耳が慣れて、後から聞いたバージョンに違和感を感じるものだが、この場合そうではなかった。やっぱり中島みゆきはすごいらしい。

天空の里(1)

 この連休、3日から5日にかけて旅をしてきた。行ってきたのは、長野県飯田市上村の下栗(しもぐり)というところ。

 ずいぶん前に、本だかテレビだかでそこの風景を見て、ずっと行きたいと思っていたのだが、標高900から1200メートルの、斜度なんと35度を超える斜面に200人ぐらいの人が住んでいる。地図で見るとこんなところ(→地図)。あまり地図に明るくない人でも、「ああ、これはずいぶんな山ですよねえ」と感じ取れるんじゃないかと思う。明らかに、人が住むべき場所ではない等高線の密度である。
 
 飯田の街でレンタカーを借り、峠を一つ越えて隣りの川筋におり、その川沿いにしばらく下る。そして飯田から都合1時間ぐらい走ると上村の中心部で、役場や商店や学校がある。
 ここまでは飯田駅からバスがある。といっても、平日3便、休日2便という、旅行者が足として使えるものではない。さらに、上村までバスで来ても、下栗へ上がる交通機関はない。そこで、今回はレンタカーである。

 宿に着いたのは夕方5時ごろ。ちょうど山かげに日が沈もうとしているが、まだだいぶ明るい。そんな時間に着かずに、もうちょっと下界でゆっくりしてきたらいいのに…と思うなかれ。宿のおばさんから「初めてでしょ?暗くなると来られないから、明るいうちに上って来なさい」と言われていたとおり、下栗までの道は険しいものだった。例えば、アンデスの峠越えとか、崖沿いにぎりぎりすれ違える程度の道が開いてあって、崖側には柵がないという、「あーこういう道、テレビで見たことあるぅー!」ていうような箇所が随所にあった。暗くなったらこんな道、あー無理無理。

 長野県の道路地図を持ってきたが、それでは心もとないと気がして、最近はネットで提供されている地形図を印刷して持ってきたのが役に立った。地形図を頼りに車を運転したのは後にも先にも初めてである。

 「ひー、怖えー」とか言いながら、地元の対向車にはすれ違えるところまで下がってもらったりしながら、どうにかこうにか、お世話になるお宿「ひなた」に到着。下栗集落の一番下の、もっとも傾斜が急な所にある。

20080503hinata.jpg 20080503hinata2.jpg
まるで天空の駐車場(左) 下から見るとこんな感じ(右)

20080503madokara.jpg
部屋の窓を開けるとこんな景色が広がっている。

 6時半ごろに夕食だというので、それまで軽く宿のまわりを散歩。その傾斜にただただ圧倒されるばかり。

20080503garage.jpg 20080503hatake.jpg
自宅ガレージ転落注意(左) おばあちゃん畑仕事(右)

 夕食を食べ終わった頃には、もう外は真っ暗。テレビは100円入れないと映らないし、何もすることなどない。妻と一緒に星を見ながらほんのまた少し散歩した。手持ちのデジカメでは撮れないのが残念だが、これまで見たことのないような星空だった。

 妻は普段から夜ふかしなので、本を読んだりしながら起きていたようだが、私は明日の朝、早起きして散歩してこようと思い、10時ごろにさっさと寝てしまった。

 長くなってきたので、(2)へつづいた方がよさそうだ。

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Author:きちい
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ぷらっとそのへんへ出かけること。もちろん遠くへ出かけることも好き。それから、おいしいものを作ることも好き。
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埼玉県の川口と浦和と岩槻と越谷の境目のあたり。

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