懸念的中
先日、天津-仁川間の船のチケットを買った旅行会社から電話が来ました。
「購入していた7月12日の便が、MERSの影響で休航になったので、払い戻しをします」とのこと。
ちょっとだけ懸念していたことが起きてしまいました。
飛行機(旅客機)は人を乗せるために飛ぶものなので、人の流れが減れば、けっこう簡単に休航とか減便とかが発生します。
でも船は、どちらかと言えば物を運ぶのがメインで、そこに人が便乗しているようなものなので、まあ休航になることはないだろうと思っていたのですが、それが起きてしまったんですね。せっかく楽しみにしていたので、とても残念ですが、まあ、事情が事情なので、しょうがないです。
中国-韓国間の物流においては、渤海のいちばん奥にある天津よりも、黄海に付き出した半島の先にある大連とか威海の方が韓国との距離が短くて有利なので、天津と韓国とを結ぶ船には、実際のところ、あまりメリットがないのかも知れません。
実際、予約していた天津-仁川間の航路は、1年半ぐらい休航していたのが、去年復活したという、そんな経緯があり、中韓間の物流に不可欠な航路というわけではなさそうです。予約していたその日の往復だけ休航ってことはないでしょうから、またしばらく休航ということなのかもしれません。MERS騒動が治まっても、復活するんだか、どうなんだか。
そんなわけで、日本へ帰る際には特に韓国に立ち寄る理由がなくなってしまったので、飛行機の予約を変更して、仁川で一泊するはずだった宿もキャンセル。ふところ具合もそんなに豊かではないので、北京から成田へ、一番安い直行便で帰ることにしました。
北京-成田間の一番安い飛行機は、今も昔も、週2便のパキスタン航空です。
イスラムの神のご加護を受けて帰ります。
「購入していた7月12日の便が、MERSの影響で休航になったので、払い戻しをします」とのこと。
ちょっとだけ懸念していたことが起きてしまいました。
飛行機(旅客機)は人を乗せるために飛ぶものなので、人の流れが減れば、けっこう簡単に休航とか減便とかが発生します。
でも船は、どちらかと言えば物を運ぶのがメインで、そこに人が便乗しているようなものなので、まあ休航になることはないだろうと思っていたのですが、それが起きてしまったんですね。せっかく楽しみにしていたので、とても残念ですが、まあ、事情が事情なので、しょうがないです。
中国-韓国間の物流においては、渤海のいちばん奥にある天津よりも、黄海に付き出した半島の先にある大連とか威海の方が韓国との距離が短くて有利なので、天津と韓国とを結ぶ船には、実際のところ、あまりメリットがないのかも知れません。
実際、予約していた天津-仁川間の航路は、1年半ぐらい休航していたのが、去年復活したという、そんな経緯があり、中韓間の物流に不可欠な航路というわけではなさそうです。予約していたその日の往復だけ休航ってことはないでしょうから、またしばらく休航ということなのかもしれません。MERS騒動が治まっても、復活するんだか、どうなんだか。
そんなわけで、日本へ帰る際には特に韓国に立ち寄る理由がなくなってしまったので、飛行機の予約を変更して、仁川で一泊するはずだった宿もキャンセル。ふところ具合もそんなに豊かではないので、北京から成田へ、一番安い直行便で帰ることにしました。
北京-成田間の一番安い飛行機は、今も昔も、週2便のパキスタン航空です。
イスラムの神のご加護を受けて帰ります。
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いろんなことが起こるもんです。
テスト勉強をしないといけません。
しかし、そんなことはお構いなく、事件は発生するものです。
私は、築30年以上になるという古い5階建てアパートの1階に住んでいます。
ゆうべ、9時前ぐらいのこと。晩ごはんの準備が終わり、いか大根に味が浸みるのを待っていた時のことです。
どこかで、「ごぽん?」という音が聞こえた気がしました。まあ、その時は別に気にも留めずにいて、しばらくたってから、「さあっ、ごっはんっ、ごっはんっ」と、まるで若い柴犬のような軽やかな足取りで台所へ行って見ると、そこには驚きの光景が。
台所と、隣接する浴室の排水口から水があふれておりました。うそーん。
それも、私の部屋で何もしていなくても、排水口から水が出てきます。つまり、上の階で流した排水も出てきているわけです。こんな遅い時間にどうしろと…。
このままではえらいことになってしまいます。とりあえず、前に机の脚に穴を開けてもらった装飾屋さんの灯りが点いていて、まだ社長がいたので、これこれこういう訳だと話をしたら、すぐに、知り合いの排水詰まり直し屋さんを呼んでくれました。
1階のほかの部屋も同じことになっているらしく、そのうち、別の部屋に住む人々も、「おたく下水詰まってる?」とやってきて、夜9時半ごろからえらい騒ぎになりました。詰まり直し屋さんもけっこう奥まで探ってくれたんだけど、詰まりの原因は別のところにあるようで、結局直せず。直せなかったのでお代も不要。
住人のおじさんが下水のマンホールを開けてみて、「ああ…これか」。原因がわかりました。…なにぶん下水なので、どんなものであるかは想像にお任せしますが、いろんなものがこってりと詰まっていて、その先へ流れていく管を塞いでしまっています。そこで、おじさんが市の緊急電話に連絡して、バキュームカーに来てもらうことになりました。
でも、車が到着するまでの間も、上の階からの排水はあふれ続けます。そこで、とりあえず水道止めちゃおうということになり、2メートルほどのマンホール(詰まった下水の方じゃないから安心してね)に入り、水道の弁を止めるのは、1階住人の中でいちばん若い私の役割。マンホールなんて初めて入ったよ。
バキュームカーを待つ間、おじさんといろいろ話して、仲良くなりました。この部屋に住んで、かれこれ7か月。残り5か月。起きた事態は面倒なものだったけど、これまで別の部屋の人と接することがなかったので、なんだか嬉しい気もします。こんなことなら、もっと早く詰まっていればよかったのに。
騒動が終わったのは11時半近く。その後、やっと食事をして、テスト勉強なんかしないで寝ましたとさ。
しかし、そんなことはお構いなく、事件は発生するものです。
私は、築30年以上になるという古い5階建てアパートの1階に住んでいます。
ゆうべ、9時前ぐらいのこと。晩ごはんの準備が終わり、いか大根に味が浸みるのを待っていた時のことです。
どこかで、「ごぽん?」という音が聞こえた気がしました。まあ、その時は別に気にも留めずにいて、しばらくたってから、「さあっ、ごっはんっ、ごっはんっ」と、まるで若い柴犬のような軽やかな足取りで台所へ行って見ると、そこには驚きの光景が。
台所と、隣接する浴室の排水口から水があふれておりました。うそーん。
それも、私の部屋で何もしていなくても、排水口から水が出てきます。つまり、上の階で流した排水も出てきているわけです。こんな遅い時間にどうしろと…。
このままではえらいことになってしまいます。とりあえず、前に机の脚に穴を開けてもらった装飾屋さんの灯りが点いていて、まだ社長がいたので、これこれこういう訳だと話をしたら、すぐに、知り合いの排水詰まり直し屋さんを呼んでくれました。
1階のほかの部屋も同じことになっているらしく、そのうち、別の部屋に住む人々も、「おたく下水詰まってる?」とやってきて、夜9時半ごろからえらい騒ぎになりました。詰まり直し屋さんもけっこう奥まで探ってくれたんだけど、詰まりの原因は別のところにあるようで、結局直せず。直せなかったのでお代も不要。
住人のおじさんが下水のマンホールを開けてみて、「ああ…これか」。原因がわかりました。…なにぶん下水なので、どんなものであるかは想像にお任せしますが、いろんなものがこってりと詰まっていて、その先へ流れていく管を塞いでしまっています。そこで、おじさんが市の緊急電話に連絡して、バキュームカーに来てもらうことになりました。
でも、車が到着するまでの間も、上の階からの排水はあふれ続けます。そこで、とりあえず水道止めちゃおうということになり、2メートルほどのマンホール(詰まった下水の方じゃないから安心してね)に入り、水道の弁を止めるのは、1階住人の中でいちばん若い私の役割。マンホールなんて初めて入ったよ。
バキュームカーを待つ間、おじさんといろいろ話して、仲良くなりました。この部屋に住んで、かれこれ7か月。残り5か月。起きた事態は面倒なものだったけど、これまで別の部屋の人と接することがなかったので、なんだか嬉しい気もします。こんなことなら、もっと早く詰まっていればよかったのに。
騒動が終わったのは11時半近く。その後、やっと食事をして、テスト勉強なんかしないで寝ましたとさ。
旅行二題
2つ前の記事で書いた列車の切符のこと。列車で香港に行ってきます。

実は、前々からこの列車に乗ってみたいと思っていたんです。「北京から延々列車に乗って着いたら、そこは香港・尖沙咀(チムサーチョイ)」というのはかなり感動的だろうし、それと、この列車にはどういう人々が乗っているのか、ということにも興味がありました。
中国は、都市と農村の貧富の差が激しいというのはご存知かもしれません。そのため、農村の人々が都市へ出稼ぎに来る場合、飛行機のチケットなんてものはやすやすと買えるものではなく、たとえ40時間とかかかっても、安い列車での移動が基本なんです。でも、大陸と香港との間を移動するような人は、そこそこ暮らしに余裕がある人のはずで、飛行機で移動するのが一般的なはず…。
知りたいことは自分で見に行かなきゃ。じゃあ、いっちょ行ってくるか!ということで、乗ってまいります。
中国は、日本人の場合、有効なパスポートを持っていれば、15日間、ビザなしで滞在することができます。今、私が持っている中国の学生ビザの期限は6月末までですが、香港・マカオを含め、一度中国から出国してまた入国すれば、そこから起算して15日間いられるというわけです。6月末のビザの期限切れとともに帰国して、日本に1か月とかいても、あんまりすることないし。あとは、マカオで、ちょっとばかし小銭でも稼げたら嬉しいな…、なーんてな。
それと、もういっちょ。
8月初めに北京に戻ってくる時には、15年前に私が日本語を教えていた、東北地方の吉林省延吉という町に寄ってこようと思っています。こっちで知り合いになった日本人の留学生(私と同年代)が、夏休みの間、延吉にある大学の短期講座に参加するというので、「じゃあ、遊びに行くよ。一緒に冷麺食べよう!」ということで。それと、15年前にはなかった「ソウル⇔延吉」という直行便が飛んでいるので、それにも乗りたい。夏は行くなら東北ですよ。南の方は暑くてしょうがない。
で、考えました。どう移動するのがいいのだろうか。
一般に、飛行機のチケットというのは、片道より往復で買った方が格段に安いのです。今回の、北京から北京への一連の移動を効率的に行うなら、「北京→①東京→②ソウル→③延吉→④北京」ですが、これだと、1つの輪っかを描くようなルートになり、全部が片道での購入になるため、割高です。

そこで、日本へ向かう時もソウル経由にして、「ソウル⇔東京」を格安航空会社の往復で買い、「北京→①ソウル→②東京→③ソウル→④延吉→⑤北京」とすると、けっこう安くなる。でもそうすると、結局「北京→ソウル」は片道の移動が生じるよねえ…ってことになり、ここで、せっかくなら何かしなくちゃという思いが、またもや湧いてまいりました。
そうだ、船に乗ろう。
天津港から仁川港まで週に2便、船が通っているんです。所要時間は25~26時間。それを使うと、下のようなルートになります。天津は渤海のいちばん奥なので、けっこう遠いんですね。

思い立ったが吉日。ということで、本日、船の切符を買ってきてしまいました。ザコネ部屋より1ランク上のビジネスクラスで、お値段は1190元(約23,000円)。同じ日の仁川行きのエアチケットが1305元なので、あんまり変わらない。でも、船の切符を買うときは、いくら安くてもザコネ部屋は買いません。船旅は、それ自体を楽しむものなので、ケチってはいけない。それに、ビジネスクラスは4人部屋なので、すいていれば貸切になる可能性もあるし。


プリンターで印刷した紙っぺら一枚なのかと思ったら、表紙付きで中は手書きの3枚複写という、昔の赤いカーボン紙のエアチケットを思い出させるようなチケットでした。こういうの嬉しい。
来週は期末テスト。これらのチケットを目の前にぶら下げて、テスト勉強、一生懸命やります。

実は、前々からこの列車に乗ってみたいと思っていたんです。「北京から延々列車に乗って着いたら、そこは香港・尖沙咀(チムサーチョイ)」というのはかなり感動的だろうし、それと、この列車にはどういう人々が乗っているのか、ということにも興味がありました。
中国は、都市と農村の貧富の差が激しいというのはご存知かもしれません。そのため、農村の人々が都市へ出稼ぎに来る場合、飛行機のチケットなんてものはやすやすと買えるものではなく、たとえ40時間とかかかっても、安い列車での移動が基本なんです。でも、大陸と香港との間を移動するような人は、そこそこ暮らしに余裕がある人のはずで、飛行機で移動するのが一般的なはず…。
知りたいことは自分で見に行かなきゃ。じゃあ、いっちょ行ってくるか!ということで、乗ってまいります。
中国は、日本人の場合、有効なパスポートを持っていれば、15日間、ビザなしで滞在することができます。今、私が持っている中国の学生ビザの期限は6月末までですが、香港・マカオを含め、一度中国から出国してまた入国すれば、そこから起算して15日間いられるというわけです。6月末のビザの期限切れとともに帰国して、日本に1か月とかいても、あんまりすることないし。あとは、マカオで、ちょっとばかし小銭でも稼げたら嬉しいな…、なーんてな。
それと、もういっちょ。
8月初めに北京に戻ってくる時には、15年前に私が日本語を教えていた、東北地方の吉林省延吉という町に寄ってこようと思っています。こっちで知り合いになった日本人の留学生(私と同年代)が、夏休みの間、延吉にある大学の短期講座に参加するというので、「じゃあ、遊びに行くよ。一緒に冷麺食べよう!」ということで。それと、15年前にはなかった「ソウル⇔延吉」という直行便が飛んでいるので、それにも乗りたい。夏は行くなら東北ですよ。南の方は暑くてしょうがない。
で、考えました。どう移動するのがいいのだろうか。
一般に、飛行機のチケットというのは、片道より往復で買った方が格段に安いのです。今回の、北京から北京への一連の移動を効率的に行うなら、「北京→①東京→②ソウル→③延吉→④北京」ですが、これだと、1つの輪っかを描くようなルートになり、全部が片道での購入になるため、割高です。

そこで、日本へ向かう時もソウル経由にして、「ソウル⇔東京」を格安航空会社の往復で買い、「北京→①ソウル→②東京→③ソウル→④延吉→⑤北京」とすると、けっこう安くなる。でもそうすると、結局「北京→ソウル」は片道の移動が生じるよねえ…ってことになり、ここで、せっかくなら何かしなくちゃという思いが、またもや湧いてまいりました。
そうだ、船に乗ろう。
天津港から仁川港まで週に2便、船が通っているんです。所要時間は25~26時間。それを使うと、下のようなルートになります。天津は渤海のいちばん奥なので、けっこう遠いんですね。

思い立ったが吉日。ということで、本日、船の切符を買ってきてしまいました。ザコネ部屋より1ランク上のビジネスクラスで、お値段は1190元(約23,000円)。同じ日の仁川行きのエアチケットが1305元なので、あんまり変わらない。でも、船の切符を買うときは、いくら安くてもザコネ部屋は買いません。船旅は、それ自体を楽しむものなので、ケチってはいけない。それに、ビジネスクラスは4人部屋なので、すいていれば貸切になる可能性もあるし。


プリンターで印刷した紙っぺら一枚なのかと思ったら、表紙付きで中は手書きの3枚複写という、昔の赤いカーボン紙のエアチケットを思い出させるようなチケットでした。こういうの嬉しい。
来週は期末テスト。これらのチケットを目の前にぶら下げて、テスト勉強、一生懸命やります。