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2015-06

旅行二題

2つ前の記事で書いた列車の切符のこと。列車で香港に行ってきます。

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実は、前々からこの列車に乗ってみたいと思っていたんです。「北京から延々列車に乗って着いたら、そこは香港・尖沙咀(チムサーチョイ)」というのはかなり感動的だろうし、それと、この列車にはどういう人々が乗っているのか、ということにも興味がありました。

中国は、都市と農村の貧富の差が激しいというのはご存知かもしれません。そのため、農村の人々が都市へ出稼ぎに来る場合、飛行機のチケットなんてものはやすやすと買えるものではなく、たとえ40時間とかかかっても、安い列車での移動が基本なんです。でも、大陸と香港との間を移動するような人は、そこそこ暮らしに余裕がある人のはずで、飛行機で移動するのが一般的なはず…。

知りたいことは自分で見に行かなきゃ。じゃあ、いっちょ行ってくるか!ということで、乗ってまいります。

中国は、日本人の場合、有効なパスポートを持っていれば、15日間、ビザなしで滞在することができます。今、私が持っている中国の学生ビザの期限は6月末までですが、香港・マカオを含め、一度中国から出国してまた入国すれば、そこから起算して15日間いられるというわけです。6月末のビザの期限切れとともに帰国して、日本に1か月とかいても、あんまりすることないし。あとは、マカオで、ちょっとばかし小銭でも稼げたら嬉しいな…、なーんてな。


それと、もういっちょ。

8月初めに北京に戻ってくる時には、15年前に私が日本語を教えていた、東北地方の吉林省延吉という町に寄ってこようと思っています。こっちで知り合いになった日本人の留学生(私と同年代)が、夏休みの間、延吉にある大学の短期講座に参加するというので、「じゃあ、遊びに行くよ。一緒に冷麺食べよう!」ということで。それと、15年前にはなかった「ソウル⇔延吉」という直行便が飛んでいるので、それにも乗りたい。夏は行くなら東北ですよ。南の方は暑くてしょうがない。

で、考えました。どう移動するのがいいのだろうか。

一般に、飛行機のチケットというのは、片道より往復で買った方が格段に安いのです。今回の、北京から北京への一連の移動を効率的に行うなら、「北京→①東京→②ソウル→③延吉→④北京」ですが、これだと、1つの輪っかを描くようなルートになり、全部が片道での購入になるため、割高です。

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そこで、日本へ向かう時もソウル経由にして、「ソウル⇔東京」を格安航空会社の往復で買い、「北京→①ソウル→②東京→③ソウル→④延吉→⑤北京」とすると、けっこう安くなる。でもそうすると、結局「北京→ソウル」は片道の移動が生じるよねえ…ってことになり、ここで、せっかくなら何かしなくちゃという思いが、またもや湧いてまいりました。


そうだ、船に乗ろう。

天津港から仁川港まで週に2便、船が通っているんです。所要時間は25~26時間。それを使うと、下のようなルートになります。天津は渤海のいちばん奥なので、けっこう遠いんですね。

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思い立ったが吉日。ということで、本日、船の切符を買ってきてしまいました。ザコネ部屋より1ランク上のビジネスクラスで、お値段は1190元(約23,000円)。同じ日の仁川行きのエアチケットが1305元なので、あんまり変わらない。でも、船の切符を買うときは、いくら安くてもザコネ部屋は買いません。船旅は、それ自体を楽しむものなので、ケチってはいけない。それに、ビジネスクラスは4人部屋なので、すいていれば貸切になる可能性もあるし。

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プリンターで印刷した紙っぺら一枚なのかと思ったら、表紙付きで中は手書きの3枚複写という、昔の赤いカーボン紙のエアチケットを思い出させるようなチケットでした。こういうの嬉しい。

来週は期末テスト。これらのチケットを目の前にぶら下げて、テスト勉強、一生懸命やります。


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韓国語と中国語の翻訳をやってます。

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