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2015-07

ただいま

マカオから深圳(シンセン)空港へは船で約1時間半の道のりです。マカオから香港よりちょっと遠い。

香港とマカオでは、話し言葉は広東語で文字は繁体字を使います。
深圳は中国なので、広東語なまりの北京語、文字は簡体字を使います。

ちなみに、繁体字と簡体字ではこのぐらい違います。
繁体字: 從機場到九龍坐地鐡要多少錢?
簡体字: 从机场到九龙坐地铁要多少钱?

(空港から九龍まで地下鉄でいくらかかりますか?)

深圳に着く前、北京語と簡体字からなる「現実の世界」に戻ったとき、きっと憂鬱な気持ちになるんだろうと予想していました。

ところが、実際に到着し、ハンバーガーを食べながらぼんやりしていると、不思議なことに、憂鬱な気持ちがせず、むしろとても落ち着きます。

香港もマカオも楽しい。でも、自分の居場所はこっちってことみたいです。面倒なことや腹が立つことも多いけど、どうやらそういうことらしい。

北京に到着して、どっと疲れがでたのも、そういうことなのかも知れません。
なんだか、ちょっと意外な発見でした。


深圳から北京への飛行機は中国聯合航空でした。
英語では、CHINA UNITED AIRLINES。アメリカのユナイテッド航空みたいで、ちょっと生意気です。

聯合航空は、そんな生意気な名前のくせにLCC(格安航空会社)で、北京では首都国際空港ではなく、南苑空港という小さな空港から発着します。

20150705shenzhenAP.jpg
これは深圳空港。目が眩むほど真っ白でした。

20150705nanyuanAP.jpg
そして南苑空港。飛行機から徒歩移動。これでも北京の空港です。

北京は大雨が降った後で、市内はあちこち水たまりができていましたが、空気が澄んで、とても爽やかでした。

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旅、終わり。

マカオでの2日間が終わりました。

マカオでしたことは、散歩とギャンブル。カジノでは、予定していた金額を、予定していた通りに使い切りました。

「そんなもんか」と思われても嫌だし、「えっ?そんなに?」と引かれても嫌なので、予定していた金額がいくらであるかは言いませんが、とにかく消えました。途中少し増えたんだけどねえ。まあ、後から思っても仕方のないこと。

どんな種類のゲームでも、各テーブルごとに最低賭け金が決まっていて、私が座るような所は香港ドルで200~300(4000~6000円)です。

と言っても、それだけの額を必ず賭けなきゃいけない訳ではなく、最低賭け金以下の100とかでも、誰か他の人が賭けた上にのっけるという方法があります。そして当たれば、自分の当たり分を、当たった人から分けてもらう。そんなのもアリです。地元のおばちゃんたちは10とか50とかのチップにくずして少額で楽しんでいます。1とか5のチップもあるけど、流石にそこまでセコくやってる人はいません。


さて、持ち弾が全部消えてから、高額エリアを見物してみました。

私なんかがいるエリアでは見たこともないような、丸いチップじゃない、大きな四角いプレートがやり取りされています。1万(20万円)まではチップなので、きっと5万とか10万(100万円とか200万円)なんでしょう。

そんなのを、女の人が涼しい顔で、クレジットカード(ブラック)でさらっと買って、さらっと勝ったり負けたりしています。こわい世界です。これを見て、「自分もいつかここに座りたい」などとは夢にも思わないので、私はたぶん大丈夫です。何が大丈夫なのかわからないけど、とにかく大丈夫です。

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夜になるとこんなです。見て損はない夜景だと思います。


それから、もう一つしたこと。散歩。

マカオは16世紀からポルトガルの植民地として発展してきました(1999年に中国に返還)。そのためか、そこかしこに、単なる中国南方の都市とは違う、南ヨーロッパの田舎町の気配が漂っている気がするのです。

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こんな、アーチをくぐる道とか、

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こんな階段の道とか、

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こんなふうに、つきあたりに教会が見えたりもします。

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こんな、かわいらしい床屋さんを見つけました。

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宿からの眺め。向こう岸はもう中国の珠海市です。中国の携帯でちゃんと通話できました。

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今でも、中国語の次に書かれるのはポルトガル語です。英語はその次。
バスのアナウンスでは広東語、ポルトガル語、北京語、英語の順で流れます。



私、マカオ、好きなんです。香港よりも断然マカオの方がいい。

カジノとか、観光スポット(けっこう歴史的にすごいものがある)とか、美味しいものとか(そんなに高くない値段で世界各国の美味しい料理が食べられる)、いろいろあって、それもいいんだけど、迷路のような古い街並みをのんびり歩くのが好き。時間がゆっくり流れている気がする。

留学してるのが北京でなくて広州だったら、しょっちゅう散歩しに来てると思います。1997年に初めて来て、今回が4回目。次はいつになるだろうか。

いろいろと散財したけど、やっぱり楽しかった。旅行は楽しい。金なんて、後からどうにかなるさ!

明日は、午前中の船で中国の深圳(シンセン)空港へ渡り、北京行きの飛行機に乗ります。現実世界に戻ります。

チョイギン(再見)、マカオ!

いやあ、まいったよ。

マカオに着きました。

ホテルは港からタクシーで15分ぐらい。マカオは小さいので、市内であれば15分か20分も車に乗れば、どこへでも行けてしまいます。

さて、ホテルについて、驚きました。




予約、JUNEとJULYを間違えてました。




いやあ、まいったまいった。

前にサンフランシスコに行った時も、「今日の予約ないですよ?」と言われ、確認したら、予約の日付が明日だったってことがありました。

その時は、予約が1日後だったので、取り消すことができたんだけど、今回は一ヶ月違い。
JULYが今月、JUNEは先月。とっくに過ぎちゃってました。取り消すことはできません。

部屋に空きがあったので泊まることはできたけど、1380パタカ(約25,000円)の出費。
あ、マカオのお金はパタカっていうんですよ。1パタカの100分の1が1アヴォスね。

香港には、チョンキンマンションみたいな安宿があるけど、マカオはあんまりないんです。安いと、ほんっとにオンボロの安宿になっちゃう。なので、飛び込みで泊まろうとすると、こんなお値段になってしまうのです。

香港で2日、めいっぱい仕事したけど、それがおよそ25,000円分でした。ちょうど消えました。
フロントで予約が間違っていたことを言われ、そりゃあ、ショックでした。またやったかと…。
今回も、何か間違いがあるんじゃないかと思って、印刷した予約内容を何度も確認したんです。でも、ダメでしたねえ。

とにかくまあ、「いやあ、まいった」としか言葉が出ません。


おれ、一生こうやってうっかりしながら生きていくんだろうね。改善はたぶん無理なんだと思う…。


香港雑感

北京から延々24時間列車に乗って香港に来ました。

広州を過ぎ、あと2時間ぐらいで到着という頃から、大きめで、かつ急ぎの仕事の依頼が入ってきて、今日の昼間は、博物館に行ってきた以外は、ひたすら仕事してました。偶然にも、今日は香港返還記念日で、博物館が無料でした。

列車で香港まで来ただけで目的達成だし、特別行きたい所もないので、出歩かなくても別によし。外、暑いし。

そして、夜は、ピークトラムという香港名物のケーブルカーに乗って、夜景を見に行って来ました。観光地はどこへ行っても人が多くてあんまり好きじゃないけど、ピークトラムに乗って香港の夜景を見に来るのは好き。

20150701peaktrum.jpg
こんな電車が最大斜度27度の坂道をぐいぐい上ります。

20150701HKyakei.jpg
祝日なので、いつもの半分ぐらいしか光っていないそうです。


夜景を見ながらいろいろ考えます。

思えば、この旅を計画したのはまだ5月のうちでした。今日のこの日はだいぶ先のことだと思っていたけど、なんだかんだで月日は過ぎ、期末テストも修了式も終わり、クラスのみんなともサヨナラして、とうとう香港に来てしまったのです。

時間ってどんどん過ぎていき、そうこうしてるうちに、年をとって、一生が終わってしまう気がします。一日一日を大事に過ごさないといけないって、近頃、切実に感じます。


下山してきたら、ちょうど宿のある九龍へ渡るスターフェリーの船着場行きのバスがきたので、帰りは、これも香港名物の乗り物、スターフェリーです。

20150701starferry.jpg
料金は18年前に初めて乗った時と変わらず、2香港ドル。
地下鉄だと同じ区間で10ドルなのに。


スターフェリーの船着場から宿は歩いて10分ぐらいのところ、昔から魔窟として名高いチョンキンマンション(重慶大廈)というビルの中にあります。

宿の住所がC楼の8階だったので、最初、そこへ行ってみたら、あるのは受付だけで、チェックインした後、実際の部屋はB楼の6階へ連れていかれました。そこには部屋が何室か有るのみで、係の人もいません。何かあったら電話して、と。

20150701chongqingdaxia.jpg
部屋の階のエレベーターホールはこんな感じ

ビルの中で見かけるのは、ほとんどが中東系かインド人。なので、部屋のテレビにも日本語や韓国語のチャンネルはなく、インドの放送とか中東のアルジャジーラ英語版とかが映ります。

船着場から宿への途中で夕飯を食べようと思っていたのですが、宿がインド人だらけのチョンキンマンションだったのを思い出し、本物のインド料理を食べることにしました。

それがこれ。

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この中から選びます。

20150701indoryori1.jpg
鶏肉と魚にしました。

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店のお兄さん。無口だけどとても親切。


こういう飯、うまいなあ。昔、会社の先輩に連れられて、看板もない、マンションの一室にあるタイ料理店に行ったことがあったけど、そこと同じで、香港の人や観光客向けじゃなくて、たぶん現地人が食べたい本物の味。何をどうしたらこういう味になるのかわからないけど、とにかくうまい。

最近、留学を続けるには懐具合がちょっと心配になってきたり、なかなか仕事できるまで中国語は伸びてないなあって思ったりしてて、そんなこんなで、夜景を見ながら、もやもや考えたりもしたんだけど、この晩ごはんを食べて、そんな気持ちも吹っ飛びました。「おいしいなあ、来てよかったなあ」って、心の底からしみじみ思い、笑みがこぼれました。

明日の午後はマカオへ向かいます。

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Author:きちい
韓国語と中国語の翻訳をやってます。

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