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2023-09

人の縁

9月の半ばごろまでは半袖で歩けたのに、だんだん寒くなってきて、今では、夜は薄手の上着が必要なぐらいになりました。となると、もっと厚い上着が必要になってくるのも、そう先のことではありません。この町は春と秋が短いのです。

そんなことを、北京在住の友人に話したら、「ちょうど、日本から知り合いが来て、市場に買い物に行くから一緒に買いに行く?」と誘われたので、昨日はそれに乗っかって買い物をしてました。

紺のハーフコート、っていうのかな?軽めのやつを550元で買いました。もともと650元だったので、もっと下がるかと思ったけど、なかなか堅かった。冬物衣料を専門に売っている店なので、「じゃあ550でいいからこれも付けてよ」と言えるような小物もなく、そういう結果になりました。

私の嫌いなフードがついておらず、そして、中国の服にありがちな、何だかわからないワンポイント刺繍もないスッキリしたデザインです。そして、肩のところの裏地には「GIORGIO ARMANI」のラベルがついています。 本当かどうかは知りません。でも、工場横流し品もあるので、もしかしたら本物かも知れません。


ご一緒したのは、奈良で給食や仕出しのグループ企業を経営している社長さんでした。パイプでたばこを吸うのが好きな方で、喫煙具の店で新しいパイプを1本お買い上げ。私の友人も「じゃあ、俺もちょっとパイプやってみようかなあ」ってことになり、パイプで吸うのに必要な道具とその使い方など、いろいろレクチャーしてもらいました。私はたばこを吸わないけど、自分の全然知らなかったことを教えてもらうというのは楽しい。


さて、話はちょっと横道にそれて、後でちゃんと繋がります。

私は、中学・高校のころ、ラジオを聞いて、ハガキを出したりしてました。そして時々読まれてニヤニヤしたりしてました。AMラジオというのは、夜になると、電波のしくみの関係で、遠い所の放送も聞こえるようになるので、東京の放送だけでなく、名古屋や大阪などの番組を聞いていました。徳島にも面白いのがありました。

その頃のラジオは、今みたいにボタン一つで選局できるしくみではなかったので、目盛りを見ながらチューニングのダイヤルを回して聞きたい局に合わせていました。その頃、韓国では、在外同胞向けの韓国語放送を大出力で飛ばしていて、それが、TBSラジオのちょっと上ぐらいの周波数で、まるで東京の放送のようにクリアに聞こえました。

それを聞いて、この放送は何を言っているのだろう…と思ったのが、韓国語を勉強し始めたきっかけです。そこから始まって、今では韓国語の翻訳をやっています。若いというのは大したもので、今、そんなきっかけで言語を学び始めようなんて、決して思わない自信があります。


さてと、話は戻って、昨日お会いした社長さん。家業であった今の会社を継ぐことになる前の20代の頃、大阪でラジオの構成作家をしていらしたそうです。社長さんが20代の頃なら、私が高校生の頃。

担当していたのが、誰それのこういう番組で…、といくつか挙げて下さった中に、私が毎週聞いていた嘉門達夫の番組がありました。
「えー?」と思わず興奮し、「番組で替え歌のネタ募集して、翌日のいいともで嘉門達夫がそれを歌うっていうコーナーありましたよね!」というと、「あー、あったなあ」と記憶にある様子。

私:「そのコーナーで私、ハガキ1回読まれました!」
社長:「内容までは覚えてへんけど、たぶん、そのコーナーやったら私が選んでましたわ」

そんな方と20年以上経った北京で会うなんて、人と人とはどこでどんな風に繋がるか、本当にわからないもんだなあ、としみじみ思うわけです。

長々と書いたけど、言いたかったのはこういうこと。だって、ほんとにびっくりしたんだもん。

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Author:きちい
韓国語と中国語の翻訳をやってます。

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