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2023-09

台湾、中国、そしてナッチャン(3)

「ナッチャンRera」号に揺られて着いたのは、福建省の平潭(ピンタン)という町です。

港から平潭の市街地へ路線バスで移動し、バスターミナルから福清(フーチン)という駅までまたバスで出て、そこから、今晩から3泊するアモイへ高速鉄道で移動です。福清駅までバスでどのぐらい時間がかかるのかよく分かりませんが、17時45分の列車の切符を買ってあるので、時間には余裕があります。

バスターミナル脇の食堂で食事。たむろしているバイクタクシーのおっちゃんが「この店はうまいよ」と教えてくれたので入ります。なんて名前だったか忘れたけど麺を頼んだら、出てきたのは長崎ちゃんぽんみたいな魚貝がいろいろのっかった白湯の麺。確かにけっこううまい。

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目の前はこんな景色。台湾から中国へ着くと、がっかりするような、安心するような、いろんな思いが交錯します。

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福清駅から高速鉄道に揺られること1時間ちょっとで、19時過ぎにアモイ北駅に着きました。

だいたい、どこへ行くにも予備知識なしで行くもんだから知らなかったんだけど、アモイ北駅から市内まで30キロ以上あり、タクシーに乗ったら85元(1700円)もかかってしまいました。ところが、BRTという乗り物でなんと3元(60円)で行けるというのを後で知り、少し落胆。まあ、知らない街だし、しょうがない。差額83元は安心料。BRTについては後で書きます。

ホテルに入ると、中国人家族がフロントの人と大きな声で議論をしていて、まあ、とにかく、大陸へ戻ってきた実感が湧きます。


翌朝。アモイの市街地を散策。こんな感じの街ですよ。台北より、さらに南へ来ました。暖かいです。

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2階が道路際までせり出し、1階部分は歩道になっているというのが、華南地方の様式らしいです。

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市場。出前のおばちゃんは、別にエキストラを頼んだわけではない。

市場では、ちょうど肉が入ってくる時間らしく、「半身の豚」を荷台に積んだオートバイが続々と入ってきました。半身の豚、平気な人だけ見てね→

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旧市街のメインストリート、思明北路(スーミンベイルー)。山でもないのに、こんなふうにカーブしている道が多いです。

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路地裏では、こんな穏やかな空気が流れていました。

んー、そうね。アモイは、地方のちょっと大きい町という感じですかね。外国からの観光客はあまりいないみたい。こんないい風景がごく当たり前のものとしてあって、なんだか、穏やかな気持ちで暮らせそうな街だなあ…と思いました。

旧市街を散策した後は、バスに乗って清代末期に作られた砲台跡へ行ってみました。高台から海を眺めながら、ときどき、ポーズをバッチリ決めて写真を撮る人々を観察したりしていました。


で、初めの方に書いた、BRTという乗り物のこと。「Bus Rapid Transit」の略で、日本でも、東日本大震災で被災した地域で、鉄道の仮復旧の手法として行われてるようですね。要するに、一般道とは完全に分離された専用道路を走るバスです。

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こんな駅に、

20150217BRTxianlu.jpg
こういうのが入ってきます。

ちょうど泊まったホテルからすぐの所に駅があり、帰りのアモイ空港まではBRTを利用しました。空港までは1.5元(30円)でした。高架の駅には上りだけだけどエスカレーターがあるし、渋滞に巻き込まれずスイスイ走るし、運賃は安いし、ちょうど路線の近くに目的地がある時には、とても便利な乗り物です。


島へも渡ったよ。もう1回だけお付き合いください。

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