済南(2)
(1)からの続き
あ、展示を見る前に腹ごしらえ、と思い、道端で食べた飯。
この米、中国へ来てから食べた米の中でいちばんうまかった。

これで14元(280円)だったかな。うまかったなあ、この米。
済南は、背後に控える山からの伏流水が湧き水となってあちこちから湧いていて、「泉城」とも呼ばれているんだそうです。
水路に囲まれる形で、歩いて回れる程度の広さの旧市街地があり、その中は、山東省の省政府など中央機関がある中心部以外は、狭い路地で形成されています。あらかじめ予習もせず、「地球の歩き方」の済南のページを切り取って持ってきていたはずが、違う町のを持ってきてしまったので、全然情報なしだったけど、駅で買った地図を見たら、そんな場所があったので、とりあえず行ってみました。
大型スーパーやホテルが立ち並ぶ大通りから脇道へ入ると、急にこんな景色が広がります。



テーマパークか何かのようですが、ちゃんと、人々が暮らす市街地です。流れる水はとても澄んでる。

路地の角に湧く井戸でおばさんが洗濯。

犬さん、こんにちは。お邪魔してます。
済南、絵を見る以外に何の期待もせずに来てみたのですが、けっこう気に入りました。こういう細い路地の旧市街というのは、中国のあちこちに結構あるけど、その中をきれいな水が流れているというのがいい。水のせいかもしれないけど、埃っぽくない。北京は乾燥していて西風が砂を運んでくるので、路地が埃っぽい。済南、なかなかいい感じだぞ。
あ!さっき食べた米がうまかったのは、そういうことか。水がいいのか。なるほどね、そうかも。
そして、地図を見て、日暮れまでに行きたいと思った場所。それが黄河。済南の北側を黄河が流れているんです。
中国には無数の川があるけど、やっぱり黄河と長江は、ちょっと別格。機会あるごとに眺めたい。なので、行ってきた。さっきの旧市街からはバスを1回乗り換えて、40分ぐらい。
バスを降りたのは町はずれの工場地帯みたいな所。そこから黄河の方へ向かって歩いてみるけど、道には歩道もなく、車がびゅいびゅい通る脇を、微妙に不安な気持ちを抱えつつも、とはいえ道はこれしかないので、とりあえず信じて土手の坂道を登り切ったら、ありました、黄河。

土手から上流を望む。源流はなんと、ここから5000キロ以上先にある。
それと気になっていたのは、登り口の交差点の標識にあった「浮橋」の文字。浮橋って?
土手の上から眺めて、口ぽかーん。浮橋ってあれかー!
上の写真にもちょっと写ってるけど、船のような橋脚を川に浮かべ、そこに桁を載せてある。まさに浮橋。船のような、というか、ほぼ船。実際に造船所の銘が入っている。たぶん、水量が変化しても対応できるようにこういう構造なんでしょう。
今は水が少ない時期らしく、橋は岸よりもだいぶ下だったけど、渡り口のところに「浮橋拆除」と書かれた柵が用意してあったので、本当に増水が予想される非常時には、流されないように橋を片付けちゃって、通行止めにするみたいです。
橋好きの私にとって、こんな面白い橋、渡らない選択肢はありません。歩いて往復してまいりました。

自らの足で歩いて黄河を渡る。また楽しからずや。

これを橋脚と呼ぶべきか。上流側にだけ、こういう「船首」がある。
こんな橋だけど、済南の市街地に直結する道路橋はこの一本だけなので、小型車だけでなく、トラックもバスも、みんなこの橋を渡ります。
ああ、楽しかった。
そして、またバス停に戻ってきてバスを待っていたら、日が暮れました。
翌日の午後には学校があるので、帰りは夜行列車です。もちろん寝台車。

済南発23時34分。北京着5時25分。寝るだけ。
<北京-済南 運賃比較>
高速鉄道:184.5元
夜行列車:132.0元
夜行の方が安いけど、「乗るまで時間あるし、風呂入りたいなあ」と思って、健康ランドみたいな所に行き、そこで64元消費。
んー、結果として夜行の方が高くついたということなのか?高速鉄道でその日のうちに帰ってきた方がよかったのか?
でも、久しぶりに大きな風呂に浸かったので、それもまたよし。
急に行ってきた済南の旅、意外によかった。
旅の報告、おしまい。
あ、展示を見る前に腹ごしらえ、と思い、道端で食べた飯。
この米、中国へ来てから食べた米の中でいちばんうまかった。

これで14元(280円)だったかな。うまかったなあ、この米。
済南は、背後に控える山からの伏流水が湧き水となってあちこちから湧いていて、「泉城」とも呼ばれているんだそうです。
水路に囲まれる形で、歩いて回れる程度の広さの旧市街地があり、その中は、山東省の省政府など中央機関がある中心部以外は、狭い路地で形成されています。あらかじめ予習もせず、「地球の歩き方」の済南のページを切り取って持ってきていたはずが、違う町のを持ってきてしまったので、全然情報なしだったけど、駅で買った地図を見たら、そんな場所があったので、とりあえず行ってみました。
大型スーパーやホテルが立ち並ぶ大通りから脇道へ入ると、急にこんな景色が広がります。



テーマパークか何かのようですが、ちゃんと、人々が暮らす市街地です。流れる水はとても澄んでる。

路地の角に湧く井戸でおばさんが洗濯。

犬さん、こんにちは。お邪魔してます。
済南、絵を見る以外に何の期待もせずに来てみたのですが、けっこう気に入りました。こういう細い路地の旧市街というのは、中国のあちこちに結構あるけど、その中をきれいな水が流れているというのがいい。水のせいかもしれないけど、埃っぽくない。北京は乾燥していて西風が砂を運んでくるので、路地が埃っぽい。済南、なかなかいい感じだぞ。
あ!さっき食べた米がうまかったのは、そういうことか。水がいいのか。なるほどね、そうかも。
そして、地図を見て、日暮れまでに行きたいと思った場所。それが黄河。済南の北側を黄河が流れているんです。
中国には無数の川があるけど、やっぱり黄河と長江は、ちょっと別格。機会あるごとに眺めたい。なので、行ってきた。さっきの旧市街からはバスを1回乗り換えて、40分ぐらい。
バスを降りたのは町はずれの工場地帯みたいな所。そこから黄河の方へ向かって歩いてみるけど、道には歩道もなく、車がびゅいびゅい通る脇を、微妙に不安な気持ちを抱えつつも、とはいえ道はこれしかないので、とりあえず信じて土手の坂道を登り切ったら、ありました、黄河。

土手から上流を望む。源流はなんと、ここから5000キロ以上先にある。
それと気になっていたのは、登り口の交差点の標識にあった「浮橋」の文字。浮橋って?
土手の上から眺めて、口ぽかーん。浮橋ってあれかー!
上の写真にもちょっと写ってるけど、船のような橋脚を川に浮かべ、そこに桁を載せてある。まさに浮橋。船のような、というか、ほぼ船。実際に造船所の銘が入っている。たぶん、水量が変化しても対応できるようにこういう構造なんでしょう。
今は水が少ない時期らしく、橋は岸よりもだいぶ下だったけど、渡り口のところに「浮橋拆除」と書かれた柵が用意してあったので、本当に増水が予想される非常時には、流されないように橋を片付けちゃって、通行止めにするみたいです。
橋好きの私にとって、こんな面白い橋、渡らない選択肢はありません。歩いて往復してまいりました。

自らの足で歩いて黄河を渡る。また楽しからずや。

これを橋脚と呼ぶべきか。上流側にだけ、こういう「船首」がある。
こんな橋だけど、済南の市街地に直結する道路橋はこの一本だけなので、小型車だけでなく、トラックもバスも、みんなこの橋を渡ります。
ああ、楽しかった。
そして、またバス停に戻ってきてバスを待っていたら、日が暮れました。
翌日の午後には学校があるので、帰りは夜行列車です。もちろん寝台車。

済南発23時34分。北京着5時25分。寝るだけ。
<北京-済南 運賃比較>
高速鉄道:184.5元
夜行列車:132.0元
夜行の方が安いけど、「乗るまで時間あるし、風呂入りたいなあ」と思って、健康ランドみたいな所に行き、そこで64元消費。
んー、結果として夜行の方が高くついたということなのか?高速鉄道でその日のうちに帰ってきた方がよかったのか?
でも、久しぶりに大きな風呂に浸かったので、それもまたよし。
急に行ってきた済南の旅、意外によかった。
旅の報告、おしまい。
スポンサーサイト