2008-11

ぷらっと秩父(1)

 ここのところ、特急列車に乗って遠出をしたくてしかたがなかったので、西武レッドアローに乗って秩父へ行き、秩父鉄道の急行「秩父路号」に乗って帰ってこようと考えた。

 武蔵野線に乗り、新秋津で乗り換えて所沢に着いてみれば、10分前にレッドアローは出たところだった。いくらなんでも50分待つのも阿呆らしいので、各駅停車で行くことにする。とはいえ、飯能から秩父へ向かう電車は2ドアクロスシートの立派な車両。東武で言うなら日光・鬼怒川へ向かう「快速」と同様の造りである。そこそこ気分がいいのでよしとする。昨夜から降っていた大雨は、もうすっかり雨は上がっている。

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飯能から先の列車は、わりといい旅夢気分にさせてくれる。そして有楽町線はこんな所まで遠征してくる。

 西武秩父へ着いたら、秩父鉄道の御花畑駅まで歩いて乗り換え。秩父鉄道は、羽生から熊谷、寄居、秩父を経て三峰口までの約70キロの路線を持つ、わりかし立派な鉄道会社で、秩父のセメントを輸送する貨物列車も盛んに走っている。
 列車はワンマン運転だが、驚くことに、なんと全ての駅に駅員がいて、切符にはスタンプではなくハサミを入れる。改札口は常にあけているわけではなく、列車が来る時に「何分発、熊谷行きの改札です」とか言って改札口を開ける。20年から30年ぐらい逆戻りした感じさえする。そんなわけで、この御花畑駅は列車の行き違いのできない小さな駅だが、4人も勤務している。

 来た電車は国電のお古で、車内は国電当時の青い座席に薄青い化粧版そのまま。これまた時間が逆戻りしたようで、とても懐かしい雰囲気に浸りつつ、終点の三峰口に13時13分に到着。

 三峰口の駅前には、秩父鉄道の昔の車両を保存してある公園があるほかはとりたてて何もない。さてどうするか。とりあえず秩父湖へ行ってみようか。バスは13時33分発がある。秩父湖から帰ってくるバスを駅員に尋ねると、16時05分発の急行バスがあるとのこと。秩父湖で2時間というのはずいぶん長い気もするが、ひとまず向かってみる。

20070325mitsumineguchi.jpg
三峰口駅。せっかくの駅舎に、コカコーラの広告が残念。

 だいたい秩父という所は、泊まりの予約をしてくるような所ではない。だから昨夜から今朝にかけて降っていた大雨のせいで、訪ねてくる人は少なく、日曜というのに閑散としている。秩父湖に着いたが、だーれもいない。秩父湖のまだ先の川又という集落まで行くマイクロバスが止まっているのみ。
 途中に栃本関所跡なるものがあるので、ちょっと行ってみようと思い、バス停の時刻表を見るが、川又へ行ったバスは1時間半も昼寝して帰ってくることになっており、関所跡を見たところで帰りのバスがない。

 秩父湖からの帰りのバスまでは約2時間。ここにいたところで何もない。一方、秩父湖から関所跡まではバスで14分だがそこから帰りのバスがない。その距離約5キロ、いざとなれば帰りは歩いて1時間20分程度か。川又行のバスは間もなく出る。あまり悠長に思案している余裕はない。いざとなった場合にも2時間あれば帰ってこられると踏んで、バスに乗った。乗客は私1人であった。

20070325kawamatabus.jpg
川又行きマイクロバス。一大決心の末に乗り込んだ。

(2)へつづく。

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